久間 正大

by 八女伝統本玉露 by January 30, 2020

玉露を育てるには、時間と手間がかかる。毎日、畑に足を運び、茶葉を観察し、仮説を立てて、なんらかの対処をする。この繰り返し。茶摘みが終わっても決して気を抜けない。

そこからは来年のための作業。とくに虫のつきやすい夏場は気を遣う。翌年の春をイメージしながら、大切に大切に育てる。そう、玉露は1年を通した仕事、いや、1年を賭けた仕事だ。

うまく表現できないけど、玉露はもはや飲み物じゃないと思う。だって、単に喉の乾きを潤すためのものではない。一生に一度出会うかどうかの、究極の一杯。その人の人生を変えてしまうかもしれない、特別な体験。ただ「おいしい」だけでは終わらない、人の心を動かすお茶を、いつかきっとつくってみせます。

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